
細田 千尋
東北大学 大学院情報科学研究科
准教授
「誰もがつながり、育ち合う社会をデザインする」
産学官民が連携して描く ― 子どもと社会がつながるサステイナブルウェルビーイング・フレームワーク
子どもの成長には、多様な人との安心できるつながりが欠かせません。しかし現代社会では、親子が非血縁の大人と関わる機会や仕組みは十分に整っていません。
本研究では、産学官民が連携し、ISOウェルビーイング規格のプロセスを踏襲しつつ、エビデンスに基づいた「ウェルコミュニティ®」を核に、親子と地域が安心して関われる仕組みをデザインします。その効果に基づく成果を、プログラムやガイドラインとしてパッケージ化し、地域や企業に広めていく活動も展開します。さらに、こうした取り組みを持続的に普及させるために、東北大学が策定する認証制度を広げ、全国各地での実装を後押ししていきます。
研究の過程では、仕組みの課題や改善点を明らかにするとともに、地域や企業にとっての価値や効果を評価します。最終的には、人口減少社会においても「どんな環境に生まれても、信頼できるつながりと豊かな体験を得られる場所」を社会全体で保証する、持続可能なフレームワークのデザインを目指しています。
